施工事例

海を見渡せる景観と漆喰の壁のコントラストが心地いい、自然を感じる家。

諫早市F様邸


―家をリフォームしようと思ったきっかけは何ですか?

小学校3年生、幼稚園の年長、3歳の3人の子どもがいて、これまでも家が手狭だと感じていたんです。それに、子どもってすぐに大きくなって、もう中学生、もう高校生となると思うんですね。だったら、今のうちに引越しをしよう、と。それで、物件を探していたら妻が理想の中古物件を見つけてくれて、「これだ」と思ったんです。ただ築年数も経っていましたし、リフォームは必須でした。中古物件は固定資産税も抑えられますし、リフォームの補助金もありました。コスト面で考えても、新築より、断然、中古物件を購入しリフォームをした方がいいと思いました。


―理想の家とは? また、その理想に近づけるためのリフォームのテーマを教えてください。

まずは、場所ですね。夫婦お互いの実家に近い場所だと何かと安心ですし、子育ての面でもすぐに相談できるので助かっています。また、私が幼少の頃より海の近くで育ったものですから、家を持つときは海沿いの家に住みたいという希望は持っていました。子どもにも、雄大な自然を感じながら成長してもらいたいですし。

なので、海の景観をとことんまで生かしたリフォームというのがテーマでしょうか。自然を感じやすいように、家具はほとんど置かずにシンプルな作りを目指しました。お風呂に鏡も置いていないくらいです(笑)。


―そんなこだわりのリフォーム工事を嶋﨑建設に決めた理由は何ですか?

義弟の家を建ててくださったのが嶋﨑建設さんなんです。その時に親身になって対応されている姿を見ていましたし、義弟に話を聞いても「大変満足している」とのことだったので、安心してお任せしました。他の建築会社さんは検討しませんでしたね。実際にお願いして、お打ち合わせを重ねた後も「やっぱり頼んでよかった」と思いました。

私はシンプルな空間を作りたかったので、できればリビングと和室の間の壁を無くしたかったんです。そのことを嶋﨑社長に伝えると、「この壁に使われている柱は残さなければいけない柱なので、壁を無くしたとしても1フロアにはなりませんよ」と答えが返ってきました。オーダーされたことを単純作業で行うのではなく、きちんと私たちの意図を考え、理解した上で対応してくださっているんだと実感しました。


―リフォームのこだわりポイントを教えてください。

コストを抑えるところは抑え、かけるところはかける、とメリハリを利かせました。

例えばキッチンはシステムキッチンを入れるのではなく、天板だけステンレスにして後は造作したり、内装はシラス漆喰で仕上げていますが自分たちで塗ったり。その代わり外装は全て入れ替えましたし、屋根も嶋﨑社長に提案していただいた防災瓦に変えました。耐震性、耐風性の高い瓦とのことで、海沿いの家であっても台風などの自然災害にも安心の住まいを実現できたと思っています。

もちろん、毎日を過ごす家なので、快適さにも気を配っています。例えば、「窓」。築年数が経った家なので断熱性能に乏しいというアドバイスを受け、窓は断熱効果が期待できる二重窓にしました。実際に暮らしてみて、断熱性の低い状況は知りませんが、何のストレスもなく過ごせています。

何より、夫婦たっての希望であったペレットストーブを導入できたことは一番のポイントかもしれません(笑)。予算内で納得の間取りと充実の設備、それに築年数が経っていても最先端の住環境で暮らせることに大変満足しています。


―印象に残っていることを教えてください。

やはり、自分たちで漆喰を塗ったことですね。夫婦お互いに仕事があるので作業できる日は限られてくるのですが、それでも塗れる日は朝から晩まで、1ヶ月以上かかりました。水分調整が難しかったことは今でも覚えているほど。しかも、塗り始めたら1面を塗り切らないと終われないという覚悟のいる作業でした。仕上がりを大工さんに見てもらいながら作業をさせてもらって、おかげで大工さんとは仲良くなれましたし、塗装の腕前も少しは上がったんじゃないかと自負しています。実際、はじめに塗った壁と、最後に塗った壁とでは、出来栄えが全然違うんですよ(笑)。

そして、お風呂場の施工も印象深かったですね。元々のお風呂場は出窓だったんですが、システムバスでは出窓に対応していなくて、どうしようとなったんです。ただ、「お風呂の時間も海を近くで見たい」という私の希望は捨てきれなくて、結局、出窓を引っ込めてフラットにしてもらいました。お風呂に入りながら海を眺めていると、その時の嶋﨑社長のご提案が思い出され、大変感謝しています。


―完成したお家に住んでみて、気づいたご家族の変化はありましたか?

本当に毎日、癒されていると実感します。仕事でいくら疲れていても、帰る途中に感じる海の匂いには心が落ち着きますし、窓を開けると聞こえてくる波の音に、ホッとします。

また、対面キッチンにしたことで子どもたちが前よりも手伝うようになりました。お兄ちゃん、お姉ちゃんに負けじと下の子たちも頑張る姿に、「こうやって家族って成長していくのかもしれない」と、しみじみ思います。天気のいい日には外でバーベキューをしたりして、自然を感じながら、伸び伸びと楽しんでいます。

Data

構造
木造平屋
所在地
長崎県諫早市
設計期間
約3ヶ月
施工期間
約5ヶ月

事例一覧